カブトムシやクワガタムシを飼育する際、成虫であれば皆さんおそらく虫カゴを準備されるかと思います。観察もよくできますし、オーソドックスですね。ぼくも成虫はこれで飼育しています。コバエ対策としましては、ベストはやはり「コバエシャッター」かと思います。
ですが、この虫カゴはそこそこ値段がしますので、オススメしておりません。100均でも同じような虫カゴが売られている(100~150円?)ので、買うならそちらをご検討下さい。
と、まぁこんな感じで、「何とかもっとコストを抑えられないか」ということを念頭に、ぼくが使用している飼育用品をご紹介致します。
おそらく一番大事な「飼育ケース」から。
飼育ケースと言っても、元々自然に生きている昆虫たちに適したケースなど存在するわけでもないので、「ダメなもの」以外は何でも使用できるかと思います(幼虫飼育の際は大きさに配慮が必要です)。100均にあるもので充分対応できます。ぼくが使用しているものをいくつかご紹介します(用途が同じものはまとめて写真を掲載します)。
※特記しているもの以外は100均です。
上掲写真は、専ら小型種~中型種の幼虫飼育用(700ml~900ml程度)です。
ぼくはオオクワガタのメスの幼虫とメタリフェルホソアカクワガタの幼虫飼育に使用しています。国産カブトムシの幼虫飼育にも適したサイズです。
※上掲写真2枚目のPPボトルは100均ではありません。菌糸ビンを購入して使用した後の再利用です。
上掲写真は、中型種~大型種の幼虫飼育用(1000ml~2000ml程度)です。
ぼくはオオクワガタのオスの幼虫、グラントシロカブトの幼虫飼育に使用しています。オオクワガタのオスの大きい個体には、2000mlに近いサイズを使用しています。
横に広いケースであれば、各種成虫飼育用(単頭飼育)としても使用できます。
上掲写真は、日常生活の中から出てくる廃材を利用した飼育ケース(?)です。
1枚目と2枚目の写真は、インスタントコーヒーの空き瓶と、ピクルスの空き瓶です(どちらもぼくの大好物ですw)。これらは若干横幅が狭いので、ぼくは国産カブトムシの単頭飼育で使用しています。羽化までこれでOKで、かなりの高確率で前蛹~蛹~羽化の様子を、ガラス越しに観察できます。
3枚目の写真のビンは、ハチミツが入っていたビンです。これは結構大きいので、大型種の飼育に適しています。国産カブトムシなら2頭飼育でも羽化まで持っていけます。
4枚目と5枚目の写真は、キムチのプラスティック容器と駄菓子が入っていたプラスティックの容器です。これらも結構な大きさですので、大型種の飼育に適しています。こちらも国産カブトムシなら2頭飼育でも羽化まで持っていけます。
このケースは横に平べったいので、専ら成虫飼育用です。交尾をさせる時の同居用にも使用しています。
コバエシャッター大ケースです。
幅広い種類のカブトムシ・クワガタムシの産卵用に使用できます。ぼくは飼育している全種類の産卵用として使用しています。
上掲写真は、ホームセンターで500円程度で購入できる衣装ケースです。飼育スペースに余裕がある場合は便利です。国産カブトムシの幼虫なら30匹程度はまとめて飼育が可能ですし、産卵用のケースとしても多産が期待できます。産卵木もたくさん入れることができます。
あと、ぼくはオリジナルの発酵マットを作る時にも必ず使用しています。
一度に3~4ケース分作っています。
カブトムシ・クワガタムシ飼育のうち、ケースが選びが一番悩むところだと思いますが、他にも持っていれば便利だと思うものをいくつかご紹介します。
●ジョイントラック。
幼虫を飼育しているケースを種類ごとにまとめたり、交換時期ごとにまとめたり、整理しています。
これも100均で買いましたが、下記写真のように部品ごとに売られていますので、完成形にするには800円(税別)が必要でした。
●100均で購入したアイスピック。
幼虫飼育ケースの空気穴を開ける時に使用しています。
アイスピックの先をガスコンロで熱してプラスティック等の飼育ケースの蓋に5~6つの穴を開けています。
●擂り粉木 or 豆腐すくい。
幼虫を飼育する時にマットを飼育ケースに詰めますが、その時に使用する擂り粉木もしくは豆腐すくい(?)か何かです。湯豆腐で使う用ですかね?よく知りませんが、重宝しています。(笑)。
●100均で購入したソーダスプーン。
幼虫の餌交換をする時、古いマットを掻き出すのに重宝します。
※くれぐれも幼虫を傷付けないように使用して下さい!!
●篩(ふるい)
カブクワ飼育で使用済みのマットをこれにかけ、糞だけを取り除けばまたマットとして使えます。
●35リットルから45リットル程度のゴミ袋。
※これは100均ではありません。
ぼくはオリジナルマットを保管する時やクワガタの幼虫飼育をした後の廃マットを保管する時に使用しています。
●アクセサリーケース。
これも100均で売っている、小物入れ(?)アクセサリー入れ(?)です。
幼虫の卵を管理する時に使用しています。
●デジタルノギス。
羽化した成虫のサイズを0.1mm単位で計測します。※これは100均ではありません。
●ビニルテープ。
飼育している個体のケースに付けるラベル用に購入しています。
油性マジックも馴染みますし、剥す時もとても剥し易いです。
●キッチンペーパー。
※これは100均ではありません。
飼育ケースと蓋の間に挟んでコバエ出入りを防いだり、乾燥を防ぐのに重要です。これは2層になっているので、ぼくは「ぺりぺりぺり」っと剥がして1層で使用しています(経済的!笑)。1層で使った場合、2層のままで使用するよりは乾燥しますのでご注意下さい。
※ショップから購入した菌糸のプラスティックボトルやビンは元々コバエの侵入や乾燥を防ぐように処理がされていますので、キッチンペーパーは不要です。
●軍手。
これはたくさんストックしておいて、何かと作業をする時は着用しています。成虫・幼虫の餌交換や幼虫のサイズを計測する時、オリジナルマットを作る時、その用途は多岐に亘ります。
●ヒノキマット。
次の写真は、成虫管理をする時に使用しているヒノキを粉砕したマットです。
ヒノキは余計な虫が湧かず、香りもいいので重宝しています。義母の実家が建築関係の仕事をしており、廃材としてたくさん出るので貰っています。
(わざわざ買うものでは無いかもしれません・・・。)
●簡易保冷器。
夏場の温度が上がり過ぎる時に簡易保冷器として使用しています。発泡スチロールの箱は100均ではありませんが、大きい保冷剤は100均です。半日に1度は交換が必要ですので、経済的ではありますすが、かなり面倒です・・・。ぼくはミニ扇風機で風を当てて冷気が回るようにしています。ミニ扇風機は1,500円程度のものを使用しています。
外国産カブトムシ・クワガタムシを飼育する場合、冬場の温度管理は必須となっきますが、温室については別ページにで記載しておりますので、そちらをご覧下さい。
※絶対的な順守事項※
一度飼育した昆虫は絶対に自然に放つことはせず(国産・外国産に拘わらず!)、天寿を全うするまで責任を持って育てて下さい。もしくは、里親を探して下さい。放虫は法律に抵触します。