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温室を自作する


昆虫愛好家にとって、下記の4つの問題はブリード生活に多大な影響を与えます。

 

①家族の同意(最重要項目です!)

②飼育スペース

③温度管理

④コスト

 

②~④については「家族の同意」が得られてこその問題ではありますが、これらがどうあるかによって、飼育できる種類と数が大きく変わってきます。

 

このトピックでは、③の「温度管理」に焦点を当て、低コストで温度管理をする方法を考えたいと思います。


■ヘラクレスオオカブト(学名:D.H.hercules )

産地:グアドループ諸島(フランスの海外県)、ドミニカ国e.t.c


温度管理ができることによって、飼育できる種類が格段に増えます。と言うのも、世界のカブトムシやクワガタムシの多くは、東南アジアやアフリカ大陸、南アメリカ大陸などの熱帯地域に生息しています。周知のとおり、熱帯地域は年中温暖な地域であり、日本の冬のような低温になることはありません。つまり、外国産のカブトムシやクワガタムシのほとんどは、日本のカブトムシやクワガタムシのように冬眠によって越冬するという能力が備わっていないため、日本で常温飼育をするとその多くが冬を越せずに死んでしまうことになります。

 

従って、日本で外国産のカブトムシやクワガタムシを飼育する場合は、温度管理(特に冬場)が必須となります。かと言って、エアコンで冬をずっと管理するのはコスト面でなかなか採用し難く、もっと低コストな他の方法を考えてみたいと思います。

 

※これから紹介する方法はぼくの自宅での場合であり、ほんの一例に過ぎません。各家庭で環境は様々かと思いますので、ご自身の生活環境に合わせて色々と試行錯誤して頂ければと思います。


■メタリフェルホソアカクワガタ(学名:Cyclommatus metallifer)

産地:ペレン島(スラウェシ島の南東海岸にある島)(インドネシア)e.t.c


温室を自作する前に、どの大きさの温室が必要か、飼育数(および今後の飼育予定数)に鑑みて検討すべきですが、このページではぼくの自宅に適した大きさ(一軒家の収納スペース分)で紹介します。

 

【幅約80cm×奥行約80cm×高さ約200cm】

 

もっと小さな簡易温室を自作したい方は、下記のようなページをご参照下さい。

⇒クワガタ、カブトムシの冬場の温度管理

 

【用意するもの】

①パネルヒーター

②サーモスタット

③防寒用アルミシート

④冷風機もしくは小型扇風機


昆虫飼育用ヒーター。

①パネルヒーター

安全面も考慮された、昭和精機工業(株)の250Wヒーターを使用します。アルミパネルからのゆるやかな放熱で、温室内に自然対流を起こし騒音もなく静かです。

 

パネルヒーター

 

⇒パネルヒーター(グリーンサーモZY-6A別売り) SP-250

 

念のため、パネルヒーターは鍋敷きの上に置いておきます。


昆虫飼育用サーモスタット。

②電子サーモスタット

温室内の温度を一定に保つ為に必要です。上記のペットヒーターに接続することで、温度管理をしてくれます。温度センサーが付いていて、設定した温度を下回るとペットヒーターの電源をオンにし、設定温度を越えるとオフにしてくれます。

 

⇒アサヒ 電子サーモスタット

 

昆虫飼育用の簡易温室。

 

 

 

 

上記2点、ペットヒーターの電源と電子サーモスタットは簡単に接続できます。


■グラントシロカブト(学名:Dynastes granti )

産地:アリゾナ州(アメリカ)e.t.cの砂漠地帯

※黒点が特徴的なカブトムシ。極端に黒点が少ない個体を“スーパーホワイト”と呼び、ブリーダーの中では人気があります。湿度が上がると、日本のカブトムシのような濃い茶色に変色します。


③防寒用アルミシート

100円ショップで売られている、災害時用の防寒アルミシートです。これを、温室内部に切り貼りをして、せっかくヒーターで温めた温度を逃がさないようにします。

 

アルミシートは、一面に対して、漢字の「田」で例えたところの、線と線が交わる箇所(9箇所)にガムテープを貼り、壁面(ぼくの飼育スペースは木の板)と接着させています。ぼくは天井にはアルミシートを貼りませんでしたが、貼った方が効果的でしょうね。


IRIS OYAMA 冷風機

④冷風機もしくは小型扇風機

ぼくの温室では、パネルヒーターの熱を一箇所に留めることなく拡散させるため、追加で冷風機も設置しています。冷風機は、室温を下げるまではできませんが、送風と加湿はできるため、冬場の乾燥を防ぐことと、熱を拡散させる目的で使用しています。

クリップ式USB小型扇風機

 

 

春先になれば、冷風機を取り出してミニ扇風機を回しています。

簡易温室内にそれぞれを設置し、レイアウトが決まったら早速飼育中の昆虫たちを入れてみます。しばらくは1日に数回は温度や湿度を確認しておきましょう。

250Wでかなりパワフルに温めてくれます。しかも自立しますし、高温になり過ぎると自らシャットダウンする機能も付いているようです(そもそもサーモスタットでそこまで高温にはならない前提ですが・・・)。

 

いずれにせよ、ヒーター自体は高温になることは間違いありませんので、念のためにくれぐれも近くに燃えるようなものは置かないようにしましょう!

 

我が家での実績では、常温が7℃~8℃の環境であれば、自作温室内は18℃程度をキープ、場所によっては23℃まで上げてくれています。時々、既述の冷風機を併用して湿度を上げたりしています。

では最後に、この簡易温室を使用することで1ヶ月の電気代がどの程度掛かってくるのか算出してみました。電気料金は電力会社によって異なるため、今回は主要電力会社10社の平均の金額(下記)で計算します。

 

■27円/1kWh(1kWを1時間使用すれば27円)

 

このペットヒーターは250Wですが、電気代は上記の通り「kW(キロワット)」で計算するため、WをkWに換算します(mとkmの場合と同じ換算です)。つまり・・・

 

■250W=0.25kW

 

27円×0.25kW=6.75円/h

 

すなわち、250Wの機器を1時間使用した場合は「6.75円」となります。

 

1ヶ月の電気料金を計算すると・・・

 

6.75円×24時間×30日=4,860円

 

となります。但しこれは、250Wのヒーターが24時間常に動いている時の計算ですので、実際はもっと安くなるはずです。エアコンを稼働させておくことに比べれば、かなりのコスト削減になっているかと思います。


※絶対的な順守事項※

一度飼育した昆虫は絶対に自然に放つことはせず(国産・外国産に拘わらず!)、天寿を全うするまで責任を持って育てて下さい。もしくは、里親を探して下さい。放虫は法律に抵触します。

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